第142回 起業〜成功〜失敗〜大復活へ「ふく鮨本舗の三太郎」蔀社長

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★上の写真は福岡魚市場。
 事業の成長→調子に乗って急拡大→大失敗→原点に戻ろうと、数年前から蔀社長は日曜除く毎朝4時起床で魚市場に直接仕入に行ってます。
 私・栢野も4回同行しました。年商20億以上の規模の会社で、毎朝社長自ら市場に直仕入に来る人は他にいないようで、市場の人達の歓迎ぶりも凄かったです。かつ、この規模で天然物を扱うのも希有で、品質も大幅に向上。「ここに毎朝来ることで、魚やその他の動きが手に取るようにわかる。これは僕の原点の仕事ですね。10年以上過ぎて、やっとわかりました」(蔀社長・談)

 

株式会社ドゥイットナウが展開する「ふく鮨本舗の三太郎」は九州最大の宅配鮨チェーン。 福岡を中心に東京や関西にも約32店で年商22億(2007年は増収増益の25億)。近年は福岡空港や博多駅の「空ベン」「駅ベン」で弁当人気NO1に。

蔀(しとみ)社長は昭和32年福岡出身。学習院大学を3日で除籍後、陸上自衛隊特殊工作隊〜日本マクドナルド店長経て独立。飲食コンサルや成功哲学の代理店日本一を経て、営業系コンサルで月収600万得るが過労でダウン。'94年から宅配鮨に業態転換し、当初2年は苦しんだが99年頃には九州NO1で脱サラ大成功!

が、その後展開した回転鮨で大失敗。自信〜過信〜傲慢〜挫折〜大リストラ・雌伏・試練〜目覚め〜感謝の4年を過ごす。2004年より上記弁当事業に参入し、この2005年3月から「まさに竹田ランチェスター・弱者必勝的で面倒臭い手作り画期的な新商品」を開発。当日は参加者に無償試食!?脱サラから現在まで怒濤の10数年〜辛酸を舐めた人生体験談を語る。




今回、初めてふく鮨さんのDVDを見させていただきました。

地元で活躍されている社長さんの話の中にも大変な苦労があったのだなと思いました。0157の問題や100円ショップや100円すしの流行で、宅配に対する客離れが増え売り上げも4割ダウンという苦しい時期もあったみたいで大変だったんだと思いました。さらにダメ押しで回転すしが売り上げ不振と9店舗中、8店舗が閉店と言う屈辱も味わって

それでもあきらめずに次に弁当業界に進出して九州一の弁当屋になろうというチャレンジ精神がすごいと思いました。私もチャレンジ精神をあきらめずに前向きに頑張って生きたいと思いました。また、他の社長さんの講演DVDを見てみたいと思いました。ありがとうございました。

◆以下は2008年の雑誌インタビュー

私は、福岡で生まれ育ちまして、大学進学時に上京し学習院大学に進みました。が長続きせず、途中でやめました。その後陸上自衛隊の特殊工作部隊に入隊し24歳の時に日本マクドナルド社に入社し、飲食の世界に入りました。10年間で10回転勤6回転居致しました。福井から沖縄までは結構わかりますよ。マクドナルドで日本一の店長となりましてカナダに留学を致しました。しかし、このままでいいのかと自問自答し、やはり自己責任において仕事をしなければと。ならば社長になろうと。即ち会社をつくり社長になることを目的で起業いたしたのです。

 ドゥイットナウは、設立当初は経営コンサルティングの事業を手掛け、主に世界的に認知されていた販売心理学講座のチーフトレーナーとして一年後には日本一の業績を作り、その後営業を教育するコンサルティングの仕事が増え続けましたが、4年後私自身体を壊してしまい月商600万円が全くのゼロになりました。仕事も遊びも全く手を抜かずとことんやりました。しかし虚業であったと悟り「これではいけない。日銭商売を実業として再スタートを切ろう」と一念発起し、全く経験のない寿司業界で勝負しようと。根拠はありました。2〜3時間出前を待たせても当然という殿様商売で旧態依然としていた寿司業界を考察しこの業界にビジネスチャンスがあると確信いたしました。寿司に関しては全くの素人でありましたがマクドナルド勤務の経験もあり、仕組み・オペレーションを構築すれば必ず勝負できると。特に仕入れに関しては、米と魚に徹底してこだわりその道のプロに教えを請いながら勉強し素材を大切に吟味・選ぶことに心を注ぎました。そして顧客を極力お待たせしない宅配システム作りを検証し作りました。

 最初の店舗は、早良区の有田。あえて寿司屋の激戦区を選びました。結果は、当たりまして6,000万円強の年商を計上いたしました。

 しかし95年に宅配すし事業をはじめての2年間はひたすら顧客に喜んでもらうために良い「ネタ」を出したことで原価率が高かったことなど赤字経営で苦しみました。原価率が45%と相当高いものでした。その後多店舗化を実施したことによって、仕入の原価率を引き下げることができまして、また素材のこだわりとより早くデリバリーするサービスが徐々にお客様に浸透し着実に業績を上げていき九州地区での宅配すしのトップクラスに躍り出ることができました。がしかし、欲張ってはいけませんね。回転寿司への進出が大失敗に終わり大きな損失を出しました。6店舗出店し5店舗閉めました。約5億円の損失です。

 ある先輩経営者に言われました「なぜ階段は一段ずつあるとおもうか?地道に一段ずつ登るためだ。二段越ししようとするから転ぶんだ」その言葉をきいて過信・慢心が自身の中にあったと気づきました。この試練を越えねばと。その苦い経験から宅配すし事業のコア化に努めました。

 回転寿司の失敗で、今一度原点回帰できました。気付かされたことに感謝いたしました。九州・博多は魚の宝庫。魚で勝負。そしてサービス。これらでは他社には絶対負けないという自信はありました。

 そのこだわりの魚については、自らが河岸に出て自らの目で見て選ぶことを一貫して行うことです。机上の空論では無理ですね。魚にこだわると言っている以上トップである私が実践しなければならないのは当たり前のことです。毎月のメニューは、季節の旬を大切にしたラインアップを取り入れ夏は鰻・秋は秋刀魚・冬はふぐ等、さらに日々の仕入れによる2〜3品が変わる商品ラインアップなど工夫を凝らしました。入会費・年会費無料の会員制度(ふくちゃんクラブ)、シルバー特典の導入による割引制度、お客様アンケートによる顧客の生の声を集めて商品・サービス開発・改善に努めること、一人前からのお届けの実践、会員様の誕生日月にバースディハガキの送付とバースディプレゼント・特典の提供など、ソフト・ハード共お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながらそして感謝する心を忘れず、おもてなしする姿勢でビジネスモデルを築き上げて参りました。

 そして徹底してやり続ける事の尊さ、これは大切ですね。一人でも多くのお客様に廉価で美味しい寿司を食べて頂きたい、そのためにはどうすれば良いのか、まだまだ改善・勉強の連続の日々です。毎日魚市場に出向いて魚屋の大将に教えを請います。お客様からの声ももっと戴きサービスに反映しなければなりません。

 近年は、「空弁」「旅弁」たる弁当の製造販売も順調で新たな顧客作りに貢献しております。また通販の「美味九州」にて全国のお客様に九州・博多の食を味わって戴きたいです。設立以来成功と失敗・挫折の連続でしたが、感謝する心を忘れずこれからも九州・博多発の食を広めることで、社会に貢献して参る所存です。市場環境など関係ありません。私たちがお客様のために何が出来るのか全力で挑戦することが、大切であります。
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